交通のご案内お問い合わせサイトマップ

大学コンソーシアム石川

◆ 趣旨

 石川県の明日を担う、グローカルな人材(グローバルな視野を持ちながらローカルな課題の解決に主体的に取り組むことのできる人材)を育成するために、石川県の地域活性化に寄与しようとする意欲ある学生の実践的な留学を支援し,その多様な能力を涵養して,地域企業等への就職につなげます。
 グローバル化・人口減少時代のなかで、地域間競争・グローバル競争を勝ち抜き、活力ある地域を創造するため,次代を担うグローカル人材を産学官が一体となって育成し、地域企業もしくは地域と深い関わりのある企業等に送り出す安定的なしくみを構築します。

 育成目標としている人材は,グローカル人材として必要な5つの能力(発見力・分析力・展開力・行動力・国際力)を獲得し,将来どのような立場になろうとも,自分自身が地球上のどこかの「地域」を構成する一員であることを深く自覚し,地域活性化のための様々な活動の中核的リーダーとして活躍できる人材です。

◆ 概要

 石川県内の大学、大学院、短期大学、高等専門学校(留学時に4年生以上)に在籍する日本人学生等に対し、諸外国への留学に必要な経費の一部を奨学金等として支給するとともに、留学経験の質を高めるため、留学前後に行う研修(以下「事前・事後研修」という。)の提供、及び留学後の継続的な学習や交流の場として留学生のネットワーク(以下「留学生ネットワーク」という。)の提供を行います。

 まず,本事業による支援を希望する学生は、本事業の3つの留学コースのうちから1つを選び、そのコースが設定するテーマに基づき、各高等教育機関の留学支援部門等のサポートを受けつつ、自分で考えた課題設定とその解決に向けた留学しての実践的な学修・研究プランを提案して応募します。応募した学生は,第1次選考(書類審査)を受け、合格すれば第2次選考(面接審査)に進み、派遣留学生が決定されます。
 派遣留学生は、個々のコース・テーマ・留学先に対応して結成されたサポートチームによるサポートを受け、当初の留学プランを修正し,事前・事後研修プログラムを作っていきます。 
それらが確定したら,そのプログラムに合わせて事前オリエンテーション・事前地域インターンシップ及び関東もしくは関西で開かれる本制度の事前研修に参加し,その後、留学先に渡航します。
 留学中は、月1回,担当のサポートスタッフにレポートを送って学修・研究の進捗状況を報告し,アドバイスを受けます。また、留学先に進出している県内企業がある場合には、そこを訪問して学修・研究へのアドバイスを受けることもできます。
 帰国後は,事後地域インターンシップ及び関東もしくは関西で開かれる本制度の事後研修等に参加したあと、年2回開かれる事後報告会で学修・研究の成果を報告します。

トビタテポスター

 なお、本プログラムは、大学コンソーシアム石川が運営している包括型教育プログラム「学都いしかわグローカル人材育成プログラム」(以下「学都プログラム」と略称。)のなかに含まれています。そのため、本プログラムの派遣留学生には、「学都プログラム」への登録を義務づけ、グローカル人材としての質を保障する「学都プログラム」の修了証の取得を目指すこととなります。また、キャリア支援・就職支援関係のイベント・講座等に関する情報をお知らせします。

*「学都プログラム」の詳細については事務局にお問い合わせください。

◆ 3つの留学コース

本事業の3つの留学コースとは、次の3つです。
(1)「ものづくり×アジア」コース
(2)「観光・地域文化×アジア」コース
(3)「グローバル展開×地域課題」コース


(1)「ものづくり×アジア」コース

 石川県には東アジア・東南アジアに進出しているものづくり企業が多数存在し、現地の文化・慣習を尊重しつつマネジメントを行い、企業活動を進めています。そうした「石川県のものづくり企業のさらなる東アジア・東南アジア進出に必要なことは何かを、現地に行って実践的に学び考えていこうとする留学企画」を募集します。応募に当たっては、産業分野(場合によっては対象企業を明示)と留学希望の地域、実践的な活動内容を明記してください。なお、検討のために本コースの具体的な課題例を以下に示します。
例1:
石川県は機械メーカーが集積し、海外進出も果たしているが、○○国へはまだあまり進出していない。自分の所属大学では○○国の●●大学と提携を結び、●●大学にて両大学生が共同で機械を組み立てる研修を実施している。この研修とそれに続くサマープログラムに参加し、○○国の技術力やニーズ・風土などを理解し、その成果を県内機械メーカーに就職することで石川県に還元したい。
例2:
石川県の食品加工メーカーは、日本では知られていても海外では知名度がまだ低い。一方、近隣のアジア諸国はその経済発展のなかで食が豊かになり、新たな海外の高級食品を受け入れる素地が出来つつある。自分が研究している□□という食品は、留学予定の○○国の留学生に聞くと非常に好評で、将来有望と思われる。○○国への留学を機に、現地の食文化を研究し、すでに進出している県内企業の方や□□のメーカーとも連絡を取りつつ、その進出可能性を探り、帰国後それを報告することで、県の発展に寄与したい。


(2)「観光・地域文化×アジア」コース

 石川県には、近年、アジア諸国・諸地域から多数の観光客が訪れるようになりました。県の観光産業にとって、今後もアジア諸国・諸地域からどれだけ多くの観光客を呼び集められるかが重要な課題となっていますが、一方でアジア諸国・諸地域に進出する観光産業もあり、観光をめぐるアジアとの関係は重層化しつつあります。また、アジアの人々が石川に魅力を感じる一つの要素がその伝統産業・伝統文化であり、その発展と周知が更なるアジアからの誘客の鍵でもあります。こうした状況を踏まえ、「石川県の観光産業および伝統産業・伝統文化の発展のために、東アジア・東南アジアとの関係を、現地に行って実践的に学び考えていこうとする留学企画」を募集します。応募に当たっては、対象とする産業・文化と留学希望の地域、実践的な活動内容を明記してください。なお、検討のために本コースの具体的な課題例を以下に示します。
例1:
○○国はアジアのなかでは日本への観光客がまだ少なく、それはむしろ今後伸びる可能性があるということだと考えられる。自分の留学する○○国の●●大学には観光学の授業があり、またインターンシップやフィールドワークにも参加できるようになっている。これらを活用して、○○国の観光産業の実態を調査研究し、その成果を帰国後のインターンシップや、県内の観光関係者の前で報告することで還元したい。
例2:
自分が専門とする□□という石川の伝統工芸は、広く東アジア・東南アジア全域に存在し、それぞれの地域で独自の発展をしている。自分が留学予定の○○国でも独自の発展を遂げており、この留学を機にその実情を現地調査し、石川の□□の技術やデザインに取り入れられるものはないかを検討したいと考えている。自分は石川県に残り、この伝統工芸の発信など、振興に携わることで貢献していきたい。


(3)「グローバル展開×地域課題」コース

 上記2つのテーマ以外でも、地球規模の視野から考えていくことのできる石川県の地域的課題は存在します。そうした課題を自ら見つけ、現地体験をもとに考えていこうとする留学企画を募集します。このコースでは、あえて地域的な限定をしません。応募に当たっては、対象とする課題と海外との関係、及び留学希望の地域、実践的な活動を明記してください。なお、検討のために本コースの具体的な課題例を以下に示します。
例1:
石川のモノを売り込んだり、石川が求めているモノを買い付けたりする商社の仕事も石川県の発展に寄与するものである。特に未だ関係性が築かれていない○○国でそうした可能性を検討することは意味があると考える。○○国に留学し、現地の人々を知り、現地の産業と現地に進出している日系企業を訪問調査して、上記の検討をしていきたい。
例2:
自分が研究する××という課題の最先端は○○国であり、自分の在籍する△△大学と協定を結んでいる○○国の●●大学はそのトップの研究機関の一つである。そこに留学し、自らの研究課題に関する現地調査を行って、その成果を県内企業に就職することで石川県に還元したい。
例3:
少子高齢化を抱える石川県にとって、過疎地域での医療・福祉をどのように行っていくかは大きな課題である。○○国は発展途上国ではあるが、地域医療・福祉の分野では先進国として知られており、自分の在籍する△△大学と協定を結んでいる○○国の●●大学にはその分野の現地研修プログラムが存在する。●●大学に留学してそのプログラムに参加して○○国の医療・福祉の現場を学び、その成果を県内の医療・福祉関係機関に就職することで石川県に還元したい。

このページの先頭へ ↑

公益社団法人 大学コンソーシアム石川

〒920-0962 石川県金沢市広坂2丁目1番1号 しいのき迎賓館3階
TEL:076-223-1633   FAX:076-223-1644   E-mail:info@ucon-i.jp

本ホームページに掲載の文章・画像・写真等すべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。
Copyright(c) 2006  大学コンソーシアム石川 All rights reserved.