2025年度 デンマーク留学レポート 氏名菅沼 稜子 所属金沢美術工芸大学 留学先デンマーク 9月 留学レポート(PDF) ボーンホルム島に辿り着くまで羽田からデンマークへはフィンランド経由を選び、フィンランドの建築やデザイン、陶芸作家、多くの木に囲まれた街並みに興味があったため留学前にヘルシンキに一週間ほど滞在した。 大学での授業が始まる新学期は9月から始まるため、交換留学生は新入生と一緒に大学や島の説明を受ける。9月にCraft Weekが開催されるため、様々な展示オープニングセレモニーに参加するなど、島の中をバスで移動することが多かった。まだ慣れない英語での空間に毎日へとへとになり、帰ってからは倒れるように布団に沈み込んでいた。 生活のあれこれ週に3回Free Foodというスーパーで廃棄されてしまう果物やパンを一回700円ほどで大量にもらえる機会があり、物価が高いデンマークではとてもお世話になっている。写真は一回分の量で、紙袋の中にはパンが詰まっている。 10月 留学レポート(PDF) 釉薬実験のプレゼン・展示グループプレゼンの英語の資料作りなどは他のメンバーに頼り切りだったため、何か自分ができることはないかと探し、焼き上がった釉薬のテストピースの写真を撮り編集をするなどの編集作業に徹した。このグループワークでは、自分が言語の壁で話し合いなどであまり力になれない分、どこで貢献できるか 考えることが多かった。 秋休みの一人旅スウェーデン ストックホルム市庁舎紅葉が美しく、秋のこの季節に北欧の旅ができて本当に良かったと感じた。 夜は奮発してミートボールが美味しいと言われるレストランに入り、1日を締めくくる。 空間と装飾を題材とした講義「 Scale, Space, and Body 」 大きな紙をたくさん使って短時間でドローイングをするという講義は初めての体験で、様々な手法を教えてもらい楽しく描くことができた。他の生徒のドローイングは皆さまざまな捉え方をしていて、床に並べてどこに着目したのかを話し合う講義はとても興味深く、お互いの着眼点を知るきっかけにもなった。 11月 留学レポート(PDF) 3Dデザイン、大物粘土成形の講義を受けるDデザインソフトのFusion365は使ったことがあったが、Rhinoは初めてで、基本的な使い方を学んだ。扱ってみて興味深く勉強になったが、自分には実際に手を使ったモデル作りが合っているなと再確認するきっかけになった。 薪窯に参加する学校の敷地内に3つ小ぶりな薪窯用の窯があり、年に5回ほど窯焚きがされる。一日かけて1200°になるまで何人かで交代しながら火に薪を焚べ、じっくり温度を上げていく。 クリスマスマーケット in Copenhagenコペンハーゲンの本校舎で開催される学生によるクリスマスマーケットに参加する。朝6:30のフェリーに乗って一緒に販売する仲間とともに車で向かい、1日だけの滞在だったため終わったらその日のうちに島に戻るという長くもあっという間の1日だった。