◆ いしかわの「歴史と文化」シリーズ
6月14日(水)
19:10-20:40 |
四高と映画
◆講師:森井 道男 日本ペンクラブ会員、北陸大学未来創造学部講師
四高は、1886(明治19)年、中学校令の公布により、全国五箇所に設立された新設校の一つである。1949(昭和24)年度末の閉校まで、幾多の人材を輩出したその歴史を、映画を通じて振り返りたい。 |
6月15日(木)
19:10-20:40 |
石川のデザイン
◆講師:東田 修一 金城大学短期大学部美術学科デザインコース教授
石川の伝統工芸の現況把握と分析/時代に対応したものづくりの考え方/ものづくりに対するアイデアとデザインによるアプローチ/地場産業や伝統工芸への応用と提案/石川のデザインとものづくりに大切なものは何か |
6月17日(土)
17:00-18:30 |
石川県の発酵食品
◆講師:矢野 俊博 石川県立大学生物資源環境学部食品科学科教授
石川県には、世界に類を見ない「フグの卵巣」の糠漬けをはじめ、「いしる」、「このわた」など、多種多様の水産発酵食品が製造されている。また、豊臣秀吉の醍醐の花見で有名になった「菊酒」もある。これら発酵食品の製造方法や特徴(機能性)について紹介する。 |
6月18日(日)
13:30-15:00 |
兼六園のなりたちとその魅力
◆講師:下郷 稔 石川郷土史学会常任幹事、金沢城・兼六園研究会顧問
いしかわ自治体問題研究所代表世話人
兼六園の築庭から今日までの主な足取りを振り返るとともに、国内でも有数の人気をもつ兼六園の魅力を探る。また、今抱えている課題についても考える。 |
6月21日(水)
19:10-20:40 |
石川の方言-過去・現在・未来-
◆講師:加藤和夫 金沢大学教育学部教授
最近さまざまなところで方言が見直されていますが、"灯台もと暗し"で、地元の方言については、わかっているようで意外に知らないことが多いものです。講義では全国諸方言の中の石川方言の特徴を、過去・現在・未来の視点から考えてみたいと思います。 |
6月24日(土)
17:00-18:30 |
能登の風土と祭り
◆講師:藤平 朝雄 輪島キリコ会館館長
日本海中央に突き出た能登は、古来から海を仲立ちに、東アジアや沿岸地域と活発な交流を育んできた。能登の風土的特色を把握するとともに、多彩な祭りの諸相を学ぶ。特にキリコ祭りは能登地方独特のもので、その歴史と祭礼における役割を検証する。 |
6月28日(水)
19:10-20:40 |
鈴木大拙の「無心」ということ
◆講師:大熊 玄 石川県西田幾太郎記念哲学館専門員、金沢大学非常勤講師
金沢が生んだ"世界の禅者" 鈴木大拙の思想について平易に学ぶ入門講義。今回は、その思想の中でも仏教思想のひとつの中心であり、「東洋」の精神文化の根幹ともいえる「無心」について、大拙の言葉を引用しながらその動的(ダイナミック)な意味を解説します。 |
9月16日(土)
15:30-17:00 |
「安宅の関と勧進帳」~関守富樫氏の役割~
◆講師:藤島秀隆 金沢工業大学名誉教授、金沢能楽美術館開設準備室室長
能『安宅』の富樫氏は関守として義経追捕を至上とする冷酷無情な鎌倉幕府的人物から、情義を尊ぶ加賀武士へと漸次その性格が変移していくのである。本曲の背後には、加賀の南半国守護富樫泰高の存在があり、本曲に多大な影響を及ぼしていると考えられる。 |
9月17日(日)
13:30-15:00 |
加賀万歳
◆講師:小林 輝治 北陸大学名誉教授、金沢市文化専門員、金沢湯涌夢二館館長
加賀万歳が生まれて既に二百年以上になる。しかし、当時の金沢の町名、社寺名を入れた「町尽し」、加賀藩の参勤交代の道中を唄う「北国下道中」は、今でもその人気が高い。この万歳は、加賀藩と縁の深い越前万歳が金沢を訪れたことに始まった。両万歳を鑑賞し、加賀万歳の特徴とその意味とに迫りたい。 |
◆いしかわの「自然環境」シリーズ
9月14日(木)
18:30-20:00 |
能登の食用海藻
◆講師:久田 孝 石川県立大学生物資源環境学部食品科学科助教授
暖流と寒流がぶつかる能登地域の海岸では様々な海藻類が繁茂し、古くから多くの種類の海藻が食用とされてきた。例えばツルモ、ハバノリなど、同じ県内でも加賀地域では耳にしない種類が多い。本講座では能登の景観と食文化、及び食品機能性の面から海藻の魅力を紹介したい。 |
9月16日(土)
10:30-12:00 |
白山の火山活動と地震
◆講師:平松 良浩 金沢大学大学院自然科学研究科助教授
活火山である白山は有史以来幾度も噴火を繰り返しています。最後の噴火から約350 年が経過する白山では昨年、群発地震や観測史上最大の地震が発生し、その活動状況が注目されています。本講座では、白山火山の形成や歴史資料に残る噴火、白山火山の現状について講義を行います。 |
◆ いしかわの「医療」シリーズ
9月15日(金)
18:30-20:00 |
薬膳で防ぐ生活習慣病
◆講師:劉 園英 北陸大学薬学部東洋医薬学助教授
現在日本では肥満、糖尿病、高脂血庄などの生活習慣病が増加しています。その原因の多くは食生活にあると考えています。身近にある食材で、手軽に、そして美しく楽しく身体に良い料理をつくる-これが薬膳です。漢方の食養生、薬膳の知恵は生活習慣病を防ぐことができ、元気で長生きすることができるのです。 |
9月30日(土)
10:30-12:00 |
温泉浴の効用
◆講師:山口 宣夫 金沢医科大学大学院代替基礎医学講座教授
日本人の温泉好きは世界的にも有名です。石川県には平安時代の開祖が記されている泉源もあり、温泉浴は歴史的に積み重ねられた文化と言えましょう。本講座は、私共の研究成果として、温泉浴には一泊二日の短期入浴であっても白血球やリンパ球を量的、質的に調節し、健康増進に必要な免疫力を高める効用があることを紹介します。 |
◆ いしかわの「ものづくり」シリーズ
9月12日(火)
18:30-20:00 |
和太鼓の歴史と和太鼓づくり
◆講師:浅野 昭利 財団法人浅野太鼓文化研究所理事長
太古、通信や祈りのための道具として使われた太鼓は、中世以降、能や歌舞伎の発展とともに楽器として発達。近代は舞台芸能の一つとして国内外で太鼓コンサートが行われている。そうした和太鼓の歴史を、太鼓づくりを通して紹介。 |
9月19日(火)
18:30-20:00 |
うるしのお話
◆講師:市島 桜魚 金沢学院大学美術文化学部助教授
漆の特質・特徴や漆工芸における材料、使用する道具類について/漆の仕事とはどんなものか、それをどのように私は学んできたか/師(大場松魚先生)から教えられたことを踏まえて、現在の私が考える「伝統・工芸」についてお話したいと思います。 |